どこの学校の先生もそうだと思いますが、「特殊技能を身につけたいから専門学校へ行きたい」とか、「親の仕事をつぐためこの学部へ入る」とかでない限り、先生は「出来るだけ偏差値の高い学校へ行きなさい」と言われますよね。

確かに、大学の偏差値で足切りを行う企業はまだまだ多いですから、同じ学部やカリキュラムであれば、偏差値の高い方が有利だというのはあるかもしれません。ですが、もしやりたいことがはっきりしていないけども、とりあえず偏差値の高い学校へ入れば潰しが利くという考えや、まして「偏差値が高いほうが鼻が高い」という考えならば、少し考えて欲しいと思います。

私は経済学部にいたのですが、やりたい事があったので、学部の中では少し毛色の違う情報学科に所属していました。ですので、企業説明会や、講演に来られる方の職種がかなり金融や販売のほうに限られてしまい、自分の関わりたい業種の企業の方はまったく来られませんでした。

もちろん、行きたい業界があるならば、何学部であろうが自分からその業界の説明会へ行けばいい、というのも正論です。しかし、やる気やスタート地点が同じであれば、やはり先輩やOBの生の声が聞ける環境である、ということはかなり大事だと思うのです。同じサークルの先輩方は、とある銀行の面接内容や、業界の就職活動状況などを話しておられましたが、情報系の説明会に行った私は「やはり雰囲気が違う」と思ったのが正直なところです。それに、やはり「なぜ情報系の大学に行かなかったのですか」とは聞かれますから、学科がどうあれ学部で不利になる可能性も否めないと思います。

確かに、高校2年生から「自分が何をしたいか、何になりたいか」などということをはっきり決められる人なんて少ないかも知れません。しかし、何となくであっても、どんなことが得意で、どんなことが苦手かということは分かるでしょう。人と話すのが好きとか、モノを作るのが好きとか、みんなで協力して取り組むのが好きとか、逆に苦手なこと、デスクワークでずっと会社にいるのは苦手だ、大勢で作業するのは苦手だ、生き物を扱うのは苦手だ…など、なんでも構いません。

そういったところから、ぼんやりとでも、どんな仕事が自分に向いていそうか、どんな仕事は難しそうか、そういったことは見えてくると思います。そうすれば、同じように、様々な大学資料の中の学部紹介や内定先の中から、自分のしたいことと近いかどうかが見えてくるかも知れません。一度興味を持ったら、実際にオープンキャンパスなどへ行ってみるのもいいでしょう。自分にとってそこが魅力的な世界への入り口なのか、そうでないのかが少しずつ分かってくるのではないでしょうか。

はっきり「これがやりたい」というものがまだ見つけられていない人にとっては、偏差値の高い学校を進めてくる親や先生に対して、はっきり意見を言う事は難しいかも知れません。ですが、何となくでも感じた「こんなことがやりたい」「ここが魅力的だった」ということ、素直に感動したことを伝えてみてください。少しずつ、考えが言葉にまとまっていくかも知れません。

楽しく充実した将来のために、「自分自身で選択すること」を放棄しないでください。仕事を選ぶのも、どう仕事をするかも、どこに済むのかも、すべて選択の連続です。この第一歩が、そのスタートなのですから。

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